“うちわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打笑93.3%
打藁6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほと/\と板戸をたゝき、「この執念深き奥方、何とて今宵こよひに泣きたまはざる」と打笑うちわらひけるほどこそあれ、生温なまぬるき風一陣吹出で、腰元のたづさへたる手燭てしよくを消したり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
実に英吉利人はいずくに来ても英吉利人なりと打笑うちわらいぬ。長野にて車を下り、人力車やといて須坂に来ぬ。この間に信濃川にかけたる舟橋ふなばしあり。水清く底見えたり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは二人の寝場所の一つで、中には打藁うちわらの束や、繩や蓆や、あき俵などが積んであった。どんなに寒い晩でも、そこでは温たかく眠ることができた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)