“うすづき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄月72.7%
微月18.2%
淡月9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼のうちは陰っていたが、宵には薄月うすづきのひかりが洩れて、涼しい夜風がすだれ越しにそよそよと枕元へ流れ込んで来る。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
次第に数が増すと、まざまざと、薄月うすづきの曇った空に、くちばしも翼も見えて、やがては、ねりものの上を飛交わす。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また父親の声がした。忰はもう返事をせずに崖をあがって往った。崖の石の上には微月うすづきの光のような微白ほのじろい光があった。
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
上の方は微月うすづきがさしたようにぼうと明るくなっていて、そこには蓴菜じゅんさいのように円いものが一めんに浮んだようになっていた。
萌黄色の茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
淡月うすづきは三輪山の上を高く昇っているのに、河原はなんとなく暗い——涼しい風はさっと吹いて来た。川波をうて、ほたるが淋しいもののようにゆらりゆらりと行く。
淡月うすづきらへり、さあれ
(新字旧仮名) / 高祖保(著)