“うすごろも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羅衣25.0%
薄戦衣25.0%
薄法衣25.0%
薄衣25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうすると姫は孔雀の羅衣うすごろもを涙のやうにふるはしてやうやく顔を上げました。その眼は春雨にうたれた十六夜いざよひの月のやうに美しく悲し気に光つて居りました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
先なる一壮漢は、狭霧さぎり薄戦衣うすごろもに、虎頭ことうを打ち出した金唐革きんからかわの腹巻に、髪止めには銀のはちまきを締め、おぼろめく縒絨よりいと剣帯けんたいへ利刀を横たえ、騎馬戛々かつかつ、ふと耳をそばだてた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを追って行くとさらにまた、一方の木蔭から黒い薄法衣うすごろもを体に巻いた大坊主が現われて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて明治三十二年七月わが小説『薄衣うすごろも』と題せし一篇柳浪先生合作の名義にて初めて『文芸倶楽部』の誌上に掲げられたり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)