“うしろだて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後楯83.3%
後立6.7%
背後楯6.7%
後盾3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野介の倨傲きょごうな日ごろの振舞も吉保という重要な地位にある人間の後楯うしろだてを意識して、特に、横着ぶりを、押している風もかなり見える。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんらの後立うしろだてもなく、留守居の小勢で血戦したところで、一揉みに揉み潰されるのは、決っている。
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
こういう背後楯うしろだてがあるのである。小一郎たるもの喜ばざるを得ない。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかしよしや大智深智だいちしんちでないまでも、相応にするど智慧ちえ才覚が、おそろしい負けぬ気を後盾うしろだてにしてまめに働き、どこかにコッツリとした、人には決して圧潰おしつぶされぬもののあることを思わせる。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)