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いよすだれ
ふりがな文庫
“いよすだれ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
伊予簾
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊予簾
(逆引き)
静かに縁側へお上がりになり、格子に
隙間
(
すきま
)
の見える所へ宮はお寄りになったが、中の
伊予簾
(
いよすだれ
)
がさらさらと鳴るのもつつましく
思召
(
おぼしめ
)
された。
源氏物語:53 浮舟
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
むかし、小堀孤蓬庵が愛玩したといふ
古瀬戸
(
こせと
)
の茶入「
伊予簾
(
いよすだれ
)
」を、その子の権十郎が見て
侘助椿
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
風に動いてゐる
伊予簾
(
いよすだれ
)
、御浜御殿の森の
鴉
(
からす
)
の声、それから二人の間にある
盃洗
(
はいせん
)
の水の冷たい光——女中の運ぶ燭台の火が、赤く
火先
(
ほさき
)
を
靡
(
なび
)
かせながら、梯子段の下から現はれるのも
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
葭戸
(
よしど
)
こそもう
唐紙
(
からかみ
)
に変つてゐたが、江戸に未練の残つてゐる夏は、手すりに下つてゐる
伊予簾
(
いよすだれ
)
や、何時からか床に掛け残された墨絵の滝の掛物や、或は又二人の間に並べてある膳の水貝や洗ひなどに
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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