“いもう”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝟毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそれは推測を誤って居る。敵が鴎外と云う名を標的まとにして矢を放つ最中に、予は鴎外という名を署する事をめた。矢は蝟毛いもうの如く的に立っても、予は痛いとも思わなかった。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
実にうるう三月己亥きがいなり。翌日おおいに戦う。燕将薛禄せつろく、奮闘はなはつとむ。王驍騎ぎょうきを率いて、傑の軍に突入し、大呼猛撃す。南軍を飛ばす雨のごとく、王の建つるところの旗、集矢しゅうし蝟毛いもうの如く、燕軍多く傷つく。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)