“いとぞこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糸底90.9%
絲底9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやある。糸底いとぞこに疵がある。臺所で洗ふ時に附けたんぢやらう。」と、老僧は眼を据ゑて睨むやうにした。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
宗助は糸底いとぞこを上にしてわざと伏せた自分の茶碗と、この二三年来朝晩使いれた木のはしながめて
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いきなり小判を右手の拇指おやゆび食指ひとさしゆびとの間に立てて、小口をつばらすと、錢形の平次得意の投げ錢、山吹色の小判は風をきつて、五、六間先の家光の手にある茶碗の絲底いとぞこ發矢はつしと當ります。