“いぞん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
異存77.3%
依存13.6%
違存4.5%
遺存4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹童ちくどうはむろんそれに異存いぞんもなし、蛾次郎がじろうも一ごんの不平なく、きっとその約束を守りますといって宮内くないにちかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もたれつという「相対依存いぞん」の関係も、万物は移り変わるという「万物流転」の原理も、ことごとくみなこの「因縁」という母胎から生まれてくる真理であることは、すでに述べたとおりです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
これには津田も大した違存いぞんはなかった。たとい今度の事件のためでなくとも、絶交を希望しない以上、何らかの形式のもとに、両家の交際は復活されべき運命をもっていたからである。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
木にもせよ、竹にもせよ、くさにもせよ、植物質の原料げんれうにて作りたるものは腐敗ふはいし易き事勿論もちろんなれば、其今日に遺存いぞんせざるの故を以て曾て存在そんざいせざりし證とは爲すべからず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)