“いじゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
異鵲	33.3%
胃弱	33.3%
萎弱	33.3%

異鵲

一蝉方（まさ）に美蔭を得て而して其身を忘れ、蟷螂翳（かげ）を執りて而して之を搏（う）たんとし、得るを見て而して其形を忘れ、異鵲（いじゃく）従つて而して之を利し、利を得て而して其真を

古句を観る (新字新仮名) ／ 柴田宵曲(著)

胃弱

あるいは神経衰弱だのあるいはリュウマチスだのあるいは胃弱（いじゃく）だのと、その他種々の故障（こしょう）のために、天賦（てんぷ）の力の百分の一も利用せず発揮もせずに一生送る者は

自警録 (新字新仮名) ／ 新渡戸稲造(著)

萎弱

今の文壇は、愚痴というものの外に、力の反応（はんおう）を見ることの出来ない程に萎弱（いじゃく）しているのだが、これなら何等の反感をも起さずに済む筈（はず）だ。純一はこんな事を考えながら指（さす）が谷（や）の町を歩いて帰った。

青年 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)