“いしく”の漢字の書き方と例文
語句割合
石工100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おっとというのは石工いしくであったが、このへんのたいていの労働者ろうどうしゃと同様パリへ仕事に行っていて、わたしが物心ものごころついてこのかた、つい一度も帰って来たことはなかった。
また一つには石工いしくがなく、石をり出す者が村におらず、石塔の代りにただ土の塚を築いていたからで、起りは決してそのように新しいものではなかったようである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(二)石切場内には大小無数の石片石塊と、石工いしくの作業の跡、及、街道より散入したるわら、紙、草鞋わらじ、蹄鉄片、その他凡百の塵芥じんかい類似の物のほか、特に注意すべき遺物を認めず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)