“いけべ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:イケベ
語句割合
池辺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薩軍の池辺いけべきちろうは、試みに、勧降状かんこうじょうを矢にむすんで、諸所の防寨ぼうさいに射込ませてみたが、ひとりの城兵も、降伏して出て来なかった。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池辺いけべ君の容体ようだいが突然変ったのは、その日の十時半頃からで、一時は注射の利目ききめが見えるくらい、落ちつきかけたのだそうである。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると間もなく大阪から鳥居とりい君が来たので、主筆しゅひつ池辺いけべ君が我々十余人を有楽町の倶楽部クラブへ呼んで御馳走ごちそうをしてくれた。余は新人の社員として、その時始めてわが社のおもなる人と食卓を共にした。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)