“あらじし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒猪50.0%
荒獅子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち朱筆の一棒をくらうだけで、気の吐きどころのない、ぐうを負う虎、壁裏の蝙蝠こうもり穴籠あなごもりの熊か、中には瓜子うりこという可憐なのも、気ばかり手負の荒猪あらじしだろう。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
陣笠じんがさ陣羽織じんばおりのいでたちで、堺奉行所さかいぶぎょうしょ提灯ちょうちんを片手に打ちふり、部下の捕手を激励げきれいしていた佐々木伊勢守ささきいせのかみへ、荒獅子あらじしのごとく奮迅ふんじんしてきたのは、かしらの、龍巻九郎右衛門たつまきくろうえもんであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)