“あひ/\がさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
相々傘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや最初からおいと長吉ちやうきちよりも強かつた。長吉ちやうきちよりもはるか臆病おくびやうではなかつた。おいと長吉ちやうきち相々傘あひ/\がさにかゝれてみんなからはやされた時でもおいとはびくともしなかつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あらゆる記憶の数々かず/\が電光のやうにひらめく。最初地方町ぢかたまちの小学校へ行くころは毎日のやうに喧嘩けんくわして遊んだ。やがてはみんなから近所の板塀いたべい土蔵どざうの壁に相々傘あひ/\がさをかゝれてはやされた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)