“あとら”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿容かたち端正うつくしきでたまひて、すなはち建内たけしうち宿禰すくねの大臣にあとらへてのりたまはく、「この日向よりし上げたまへる髮長かみなが比賣は、天皇の大御所みもとに請ひ白して、あれに賜はしめよ」
ここに倭建の命「いざ刀合たちあはせむ」とあとらへたまふ。かれおのもおのもその刀を拔く時に、出雲建、詐刀こだちをえ拔かず、すなはち倭建の命、その刀を拔きて、出雲建を打ち殺したまひき。
ここにえ面勝たずて、かれ妾、兄を愛しとおもふと答へ曰へば、ここに妾にあとらへて曰はく、吾と汝と天の下を治らさむ。かれ天皇をせまつれといひて、八鹽折やしほりの紐小刀を作りて妾に授けつ。