“あさづまぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浅妻船60.0%
旦妻船20.0%
朝妻船20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでようやくこのいわゆる姉妹はあだし仇浪浅妻船あさづまぶねの浅ましい世を乗せ渡る曲物くせものとも分れば、かかる商売の女は男子を一瞥いちべつして、たやすくその童身か否かを判ずる力ぐらいは持つものとも知った。
六二さしも伊吹の山風に、六三旦妻船あさづまぶねぎ出づれば、芦間あしまの夢をさまされ、六四矢橋やばせわたりする人のなれさををのがれては、六五瀬田の橋守にいくそたびか追はれぬ。
半紙に墨黒々と朝妻船あさづまぶねとかいてり出してあるから、おおかた朝妻船と云うものだろうと高柳君はしばらくうしろの方から小さくなってながめていた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)