“あけむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明六66.7%
暁六33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹格子たけごうしの裏窓を明けると箕輪田圃みのわたんぼから続いて小塚原こずかっぱらあかりが見える河岸店かしみせの二階に、種員は昨日きのう午過ひるすぎから長き日を短く暮すとこの内、引廻した屏風びょうぶのかげに明六あけむツならぬ暮の鐘。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
学円 今朝、明六あけむつの橋を渡って、ここで暮六つの鐘を聞いた。……
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
捨吉は文政元年三月十九日暁六あけむどきに生れた。父竹渓が五十七歳の時の出生で、他に兄弟のなかった事は竹渓が比事歌に「吾年六十唯一男。」〔吾年六十ダ一男ノミ〕の一句あるに見て明かである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)