“あおむき”の漢字の書き方と例文
語句割合
仰向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬱陶敷うっとうしくて、気が滅入って、幾ら書いても思う様に書けないから、私はホッとして、頭を抱えて、仰向あおむきに倒れて茫然としていたが
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
即ち、当夜の主人公たるD外務大臣が、胸部をピストルで打たれて、椅子からすべり落ち、床の上に仰向あおむきに斃れていたのである。
外務大臣の死 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
是等これらの人々何が為に此室にきたりたるぞ、余は怪むひまも無く床の真中に血に塗れたる死骸あるに気附たり、小柄なる白髪の老人にして仰向あおむき打倒うちたお
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)