“あいじま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藍縞85.7%
藍島14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若紳士がまだ挙ないことと思っておのれもまた下げて居るのを、奇観々々これをお辞誼じぎ交際づきあいなづけると、遠くで見ておかしがって居た藍縞あいじまの一重袴を穿いた男が
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
背の高い痩形の老人、藍縞あいじま唐桟とうざんの上着に同じ羽織、黒の前掛をした姿は舞台で見る黒紋と違って、私はちょっと意外に思った。が、翁は平素こういう身装みなりが好きらしい。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
もっともこの辺り海峡一帯には、島とも岩礁がんしょうともつかない物だの、六連むつれ藍島あいじま白島しろじまなど幾らもあるので、特に目にも入らなかったのであろう。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六連むつれ藍島あいじま白島しらしまなど——その中でも船島は、小さい島でございます。伊崎、彦島の間が、よくいう音渡おんど迫門せとで」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)