トップ
>
『深川の老漁夫』
ふりがな文庫
『
深川の老漁夫
(
ふかがわのろうぎょふ
)
』
T君は語る。 この頃は年をとって、すっかり不精になってしまったが、若いときには釣道楽の一人で、春は寒いのに寒釣りにゆく。夏は梅雨に濡れながら鯉釣りや蝦釣りにゆく。秋はうなぎや鱸の夜釣りにゆく。冬も寒いのに沙魚の沖釣りにゆく。今から思えば、ば …
著者
岡本綺堂
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋 第五年 第四號」文藝春秋社、 1927(昭和2)年4月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
容貌
(
きりょう
)
凪
(
な
)
十日
(
とおか
)
懐
(
ふところ
)
時雨
(
しぐれ
)
東南
(
たつみ
)
櫂
(
かい
)
沙魚
(
はぜ
)
河獺
(
かわうそ
)
綽名
(
あだな
)
蝦
(
えび
)
陸
(
おか
)
魚籠
(
びく
)
鱸
(
すずき
)
黒白
(
あやめ
)