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『差押へられる話』
ふりがな文庫
『
差押へられる話
(
さしおさえられるはなし
)
』
私は、所得税に対して不服であつた。附加税をよせると、年に四百円近くになる。私は官吏や実業家のやうに、国家の直接な恩恵を受けてもゐないのに、四百円は、どんな意味からでも、取られすぎると思つた。文士など云ふ職業は、国家が少しも歓待もしなければ、 …
著者
菊池寛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
故
(
せい
)
某
(
ぼう
)
斃
(
たふ
)
一寸
(
ちょっと
)
一月
(
ひとつき
)
何
(
ど
)
何某
(
なにがし
)
咎
(
とが
)
定
(
き
)
屹度
(
きっと
)
怪
(
け
)
懲
(
こ
)
此方
(
こちら
)
箪笥
(
たんす
)
裡
(
うち
)
貴君
(
あなた
)