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『第一義の道』
ふりがな文庫
『
第一義の道
(
だいいちぎのみち
)
』
「もう何時かしら」と眼ざめた瞬間におちかは思つた。思はずはつとした氣持で、頭を上げて雨戸の方を見た。戸の外はまだひつそりとして、隙間のどの一つからも白んだ向うはのぞかれはしない。安心して、寢返りを打つたが、まだどこか心の焦點のきまらぬ氣持で …
著者
島木健作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1時間17分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
食
(
か
)
負
(
おほ
)
家
(
ち
)
一時
(
いつとき
)
飯
(
まま
)
疼
(
うづ
)
退
(
ひ
)
旺
(
さかん
)
柄
(
がら
)
繁吹
(
しぶ
)
饐
(
す
)
軛
(
くびき
)
痴
(
し
)
母子
(
おやこ
)
招
(
よ
)
急
(
せ
)
底翳
(
そこひ
)
噯氣
(
おくび
)