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『露路の友』
ふりがな文庫
『
露路の友
(
ろじのとも
)
』
おそく帰る時には兵野は玄関からでなしに、庭をまはつて椽側から入る習慣だつたが、その晩は余程烈しく泥酔してゐたと見へて、雨戸を閉めるのを忘れたと見へる。 朝、階下の者が慌しく兵野の寝部屋をたゝいて、 「盗棒が入りました。」 と呼び起された。 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋 オール讀物号 第二巻第四号」文藝春秋社、1932(昭和7)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約23分(500文字/分)
朗読目安時間
約37分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
車
(
タクシー
)
住家
(
うち
)
洋盃
(
こつぷ
)
外套
(
とんび
)
悦
(
うれ
)
切
(
しき
)
口腔
(
くち
)
上
(
かみ
)
兄哥
(
あにき
)
阿母
(
おふくろ
)
雛妓
(
おしやく
)
左
(
さ
)
兵野
(
へいの
)
溝板
(
どぶいた
)
父子
(
おやこ
)
譫言
(
うわごと
)
道程
(
みちのり
)