“脳”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
あたま42.9%
のう32.1%
なう10.7%
つむり3.6%
ここ3.6%
これ3.6%
なずき3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現在いまではただの労働者でも、絵だの彫刻だのというようなことが多少ともあたまにありますが、その頃はそうした考えなどは、全くない。
(あの犯人はその後捕縛されてはいないのだから、これはあり得ることだ)で、最初は、あるいは死体ののうそをとるのが目的だったかも知れない。
百面相役者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
『莫迦な!』と言つたが、女に自分の心を探られてゐるといふ不快が信吾のなうを掠めた。『それより奈何どうです、その吉野の方へ行つてみませんか?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
窓をすかして、独居ひとりの時、かの可哀あわれこけいたる青楓の材を見れば、また姉上の憂目を訴えたまいしがごとく思われつつ、心いたく惑いてつむりの苦しきが、いずれか是なる、いずれか非なる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
カタリとも言わず……あまつさえ西洋の、ひしとあり、しんとして、ぷんと、ここる、強い、湿っぽい、重くるしい薬のにおいが、形あるはくのようにさっと来て、時にヒイヤリと寝台を包む。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「よっぽど、これへきてるんだ」
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
なずきろうし、かしらをうごかし
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)