なう)” の例文
旧字:
『莫迦な!』と言つたが、女に自分の心を探られてゐるといふ不快が信吾のなうを掠めた。『それより奈何どうです、その吉野の方へ行つてみませんか?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
で、また飛出とびだす、がけたにもほつゝき歩行あるく、——とくもしろく、やまあをい。……ほかえるものはなんにもない。あをなうあをつてしまつたかとおもふばかり。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもたきなうの、幽鬱いううつの色して曇る。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
奥様おくさま、』とぶのが、山颪やまおろしかぜひゞいて、みゝへカーンとこだまかへしてズヽンとなうえぐる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なうをいで、とどろとはしる。——
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なうの内、もだえのねつ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)