“腦”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
なう36.4%
なや27.3%
あたま18.2%
つむり9.1%
のう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上なるものは下なるものゝなううなじとあひあふところに齒をくだし、さながら饑ゑたる人の麪麭パンを貪り食ふに似たりき 一二七—一二九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
正太しようたおそる/\まくらもとへつて、美登利みどりさんうしたの病氣びようきなのか心持こゝろもちわるいのか全體ぜんたいうしたの、とのみは摺寄すりよらずひざいてこゝろばかりをなやますに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ト、以前私の居た小樽の新聞社の、盛岡生れだと云つた職工長の立派な髭があたまに浮ぶ。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
まへはまだないのかえ、と障子しようじそとからこゑをかけて、おくさまずつとたまへば、室内うちなるをとこ讀書どくしよつむりおどろかされて、おもひがけぬやうなあきがほをかしう、おくさまわらふてたまへり。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くして翌朝よくあさ起出おきいでたときには、のう爽快さうくわいなることぬぐへるかゞみごとく、みがけるたまごとく、腦漿のうしやう透明たうめいであるかのやうかんじるので、きはめて愉快ゆくわい其日そのひ業務げふむれるのである。