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眞實
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ほんたう
ふりがな文庫
“
眞實
(
ほんたう
)” の例文
新字:
真実
錢形の親分は江戸開府以來と言はれる捕物の名人だから、きつと
眞實
(
ほんたう
)
の下手人を搜して下さるに違ひない——と斯う言つてくれました
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でもな、
眞實
(
ほんたう
)
に
小額
(
こびたひ
)
の
處
(
ところ
)
に
雛鷄
(
ひよっこ
)
のお
睾丸程
(
きんたまほど
)
の
大
(
おほ
)
きな
腫瘤
(
こぶ
)
が
出來
(
でき
)
ましたぞや、
危
(
あぶな
)
いことよの、それで
甚
(
きつ
)
う
啼入
(
なきい
)
らッしゃった。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
來
(
き
)
たら
宜
(
よろ
)
しく
被仰
(
おつしやつ
)
て
下
(
くだ
)
さい、』と
僕
(
ぼく
)
が
眞實
(
ほんたう
)
にしないので
娘
(
むすめ
)
は
默
(
だま
)
つて
唯
(
た
)
だ
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
た。お
絹
(
きぬ
)
は
此娘
(
このむすめ
)
と
從姉妹
(
いとこどうし
)
なのである。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この男の口からみのるは
何日
(
いつか
)
の自分の作を選した
眞實
(
ほんたう
)
のもう一人を知つた。それは簑村といふ新らしい作家であつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
謔語
(
じやうだん
)
のつもりで言つたことは
眞實
(
ほんたう
)
に成つて來た。實際、菜の花が咲いて居た。青草は
地面
(
ぢべた
)
から頭を持上げて居た。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
昨宵
(
ゆうべ
)
もね、母が僕に
然
(
さう
)
云ふんだ。君が楠野さん所へ行つた後にだね、「肇さんももう廿三と云へや子供でもあるまいに姉さんが
什麽
(
どんな
)
に心配してるんだか、
眞實
(
ほんたう
)
に困つちまふ」
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
……
聞
(
き
)
いて、
眞實
(
ほんたう
)
にはなさるまい、
伏木
(
ふしき
)
の
汽船
(
きせん
)
が、
兩會社
(
りやうくわいしや
)
で
激
(
はげ
)
しく
競爭
(
きやうさう
)
して、
乘客
(
じようきやく
)
爭奪
(
さうだつ
)
の
手段
(
しゆだん
)
のあまり、
無賃銀
(
むちんぎん
)
、たゞでのせて、
甲會社
(
かふくわいしや
)
は
手拭
(
てぬぐひ
)
を
一筋
(
ひとすぢ
)
、
乙會社
(
おつくわいしや
)
は
繪端書
(
ゑはがき
)
三枚
(
さんまい
)
を
景物
(
けいぶつ
)
に
出
(
だ
)
すと
言
(
い
)
ふ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
聞きお勇
否々
(
いや/\
)
夫は
眞實
(
ほんたう
)
とも存じませんが若御
詞
(
ことば
)
のやうなら
却
(
かへ
)
つて御
羨
(
うらや
)
ましく存じます女の身にては見たき處が有ても見られもせず
然
(
さり
)
ながら御
前樣
(
まへさま
)
には
最早
(
もはや
)
三十に近き御
年頃
(
としごろ
)
に見上ますが御住居を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
きりゝとした女の人——
眞實
(
ほんたう
)
にきりゝとした女の人だ、ね、ジエィン。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これは
或
(
あ
)
る
點
(
てん
)
まで
殘念
(
ざんねん
)
ながら
眞實
(
ほんたう
)
らしい。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「それは變つた話を聞くものだな、本所の狸囃子といふのは話の種にはなつて居るが、
眞實
(
ほんたう
)
にそんなものがあるとは思はなかつたよ」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
愚かな私は何事でも自分で
行
(
や
)
つて見た上でなければ、
眞實
(
ほんたう
)
にその意味を悟ることが出來ませんでした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
じやが
先
(
ま
)
づラクダルさんに
試驗
(
しけん
)
をして
貰
(
もら
)
はなければならぬ、其上でお前に
怠惰屋
(
なまけや
)
になるだけの
眞實
(
ほんたう
)
の
力倆
(
りきりやう
)
があると
定
(
きま
)
れば、
更
(
あら
)
ためてお前を
彼
(
あ
)
の人の
弟子
(
でし
)
にして
貰
(
もら
)
ふ、
如何
(
どう
)
だ、これは?
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
カピ妻 まだ
眞實
(
ほんたう
)
の十四にはなりませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
聞て番頭久兵衞成程世の中には
義理
(
ぎり
)
の
堅
(
かた
)
い深切なる者もあれば
有者
(
あるもの
)
併
(
しかし
)
ながら夫が
眞實
(
ほんたう
)
の人間なるべし其市之丞殿とか申方は
當時
(
たうじ
)
何方に住居致され候やと申にお政は
打案
(
うちあん
)
じ左樣さ私しも未だ江戸の
樣子
(
やうす
)
は不案内なれ共たしか馬喰町邊とかにて紙屑買を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
晝のうち檢屍に來た係り同心には、幾太郎の無實を細々と説明した上、『
眞實
(
ほんたう
)
の下手人は、今晩中に擧げてお目にかけます』
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
祖母樣
(
ばゝさま
)
、お前さまは
眞實
(
ほんたう
)
の祖母樣かなし……一寸
背後
(
うしろ
)
を向いて見さつせれ……』
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
赤らめしが思ひ切て
妾
(
わたくし
)
で御座ります
然樣
(
さやう
)
御
聞成
(
きゝなさ
)
れたら
嘸
(
さぞ
)
御
否
(
いや
)
で御座りませうと云つゝ
邪視
(
ながしめ
)
に見やりたる其
艷色
(
うつくし
)
さにナニ夫が
眞實
(
ほんたう
)
なら
何
(
どう
)
して/\此重四郎が身に取ては實に
本望
(
ほんまう
)
なりと云ふ
時
(
とき
)
人來りければ二人は
素知
(
そし
)
らぬ
體
(
てい
)
にて
左右
(
さいう
)
へ
分
(
わか
)
れ其
後
(
のち
)
藤澤へ歸りてより
猶
(
なほ
)
お勇と
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
小松屋文右衞門は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『女がやつたらしく見せかける爲か』でなければ
眞實
(
ほんたう
)
に『女が
拵
(
こさ
)
へた藁人形でなければならない』ことになるのです。
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若旦那は、大旦那の
眞實
(
ほんたう
)
の子ではなく、遠い御親類から貰はれた人ですが、後添の御内儀と仲が惡い上、近頃大旦那に
逆
(
さか
)
らつてばかり居りますので、明日は親類の方々を
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それだけ解つて居るなら、どうして
寃
(
むじつ
)
の世之次郎を縛つて、
眞實
(
ほんたう
)
の
下手人
(
げしゆにん
)
を逃して置いたのだ」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのことから現に今三人の命にも拘はるといふ大變なことが持上がつてゐるんだ。父親が亡くなつた今となつては、もう遠慮はあるまい。
眞實
(
ほんたう
)
のことを詳しく話してはくれまいか
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは解つてゐるが、主人の孫右衞門の
眞實
(
ほんたう
)
の娘ではないといふことだな」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そりや善いお母さんです。
眞實
(
ほんたう
)
の母でもあんなにはしてくれないでせう」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「羨ましいほどで、——みんな
眞實
(
ほんたう
)
の姉妹と思つてをります」
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前とは
眞實
(
ほんたう
)
の姉妹ぢやなかつたのだな」
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは
眞實
(
ほんたう
)
だらうな」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞
部首:⽬
10画
實
部首:⼧
14画
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眞實味
眞實男
眞實者