“三枚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんまい50.0%
みッつ37.5%
みツつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
給金きふきんをのこらず夜具やぐにかける、くのが二枚にまいうへへかけるのが三枚さんまいといふ贅澤ぜいたくで、下階した六疊ろくでふ一杯いつぱいつて、はゞかりへきかへりあし踏所ふみどがない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明後日あさッて初酉はつとりの十一月八日、今年はやや温暖あたたかく小袖こそで三枚みッつ重襲かさねるほどにもないが、夜がけてはさすがに初冬の寒気さむさが身に浸みる。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
明後日が初酉の十一月八日、今年は稍温暖あたゝかく小袖を三枚みツつ重襲かさねる程にもないが、夜が深けては流石に初冬の寒気さむさが感じられる。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)