“踏所”の読み方と例文
読み方割合
ふみど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一一八呆自(あきれ)て足の踏所(ふみど)さへ失(わす)れたるやうなりしが、熟(つらつら)おもふに、妻は既に死(まか)りて、今は狐狸の住みかはりて、かく野らなる宿となりたれば
給金(きふきん)をのこらず夜具(やぐ)にかける、敷(し)くのが二枚(にまい)、上(うへ)へかけるのが三枚(さんまい)といふ贅澤(ぜいたく)で、下階(した)の六疊(ろくでふ)一杯(いつぱい)に成(な)つて、はゞかりへ行(ゆ)きかへり足(あし)の踏所(ふみど)がない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
足の踏所(ふみど)も覚束無(おぼつかな)げに酔ひて、帽は落ちなんばかりに打傾(うちかたむ)き、ハンカチイフに裹(つつ)みたる折を左に挈(さ)げて、山車(だし)人形のやうに揺々(ゆらゆら)と立てるは貫一なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)