“踏石”の読み方と例文
読み方割合
ふみいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六月に氷をみる事江戸の目には最珍いとめづらしければ立よりて熟視よくみれば、深さ五寸ばかりの箱に水をいれその中にちひさ踏石ふみいしほどの雪の氷をおきけり。
階段の踏石ふみいししりに冷たく、二人は近来まれな空腹を感じる。欠伸あくびをしたり、心窩みぞおち握拳にぎりこぶしで叩いたりして、その激しさを訴える。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
作松が怒鳴どなつてゐるのは、中庭にそむいて、庭木戸に面した、二番目娘あやめの部屋の前、踏石ふみいしの上に立つたまゝ、縁側へ手を突いて、部屋の中を覗く恰好になつたまゝ