“揺々”のいろいろな読み方と例文
旧字:搖々
読み方割合
ゆらゆら64.3%
ようよう28.6%
えう/\7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここに置かして頂戴よ。まあ、お酒のにおいがしてねえ、」と手を放すと、揺々ゆらゆらとなる矢車草より、薫ばかりも玉に染む、かんばせいて桃に似たり。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自ら太政相国だいじょうしょうこくと称し、宮門の出入には、金花の車蓋しゃがいに万珠のれんを垂れこめ、轣音れきおん揺々ようようと、行装の綺羅きらと勢威を内外に誇り示した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きしにたちてこれをみれば、かのはしご石壇いしだんのごとくふみくだり、橋をゆく事平地のごとく、そのなかばにいたれば橋揺々えう/\としてあやふき事いはんかたなく、見るにさへ身の毛いよだつばかり也。