日本語にほんご)” の例文
先刻さつきうつくしいひとわきせきつたが、言葉ことばつうじないことがわかつたところで、いま日本語にほんごのよくはなせるお転婆てんばさんらしいおんな入替いれかわつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
それは、外国がいこくからさしだしてくる文書ぶんしょを、日本語にほんごになおすやくでした。おかげで、世界せかい国々くにぐにのようすがよくわかりますし、英語えいご勉強べんきょうにもやくだちました。
外國語ぐわいこくごやくして日本語にほんごとするのは勿論もちろん結構けつこうであるが、そのやく適當てきたうでなかつたり、拙劣せつれつであつたり不都合ふつがふなものが隨分ずゐぶんおほい、あらたに日本語にほんごつくるのであるから
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
したがつてまた、『地方的ちはうてきまた國家的こくかてき偏見へんけん』からは離脱りだつしてゐるつもりだけれども、日本人にほんじんと、日本語にほんごと、日本にほん風俗ふうぞく自然しぜんとにたいして、まだなりおほくの『愛着あいちやく』をつていることあらそはれない。
おほびらに日本語にほんごで云はれて居る。
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
先生せんせいがさしだしたほんを、諭吉ゆきちはしばらくみていましたが、やがてよみはじめました。これまでに勉強べんきょうしたことをおもいだしながら、日本語にほんごにほんやくしていきました。
それがおわると、れい大入道おうにうどう紳士しんしが、どもりのやうな覚束おぼつかない日本語にほんご翻訳ほんやくしてくれた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
ことあたらしい專門的術語せんもんてきじゆつごはおほくは日本化にほんくわすることが困難こんなんでもあり、また不可能ふかのうなのもあるので便宜上べんぎじやう外語ぐわいごをそのまゝ日本語にほんごとして使用しようしてゐるのが澤山たくさんあるが、勿論もちろんこれは當然たうぜんのことで
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
勉強べんきょうのていどによって、クラスが七つか八つにわかれていて、クラスごとに五にんとか十にんとかがあつまって、一人ひとりずつじゅんばんに原書げんしょをよんで、日本語にほんごにやくします。
するとまたそこへ質素しつそくろ服装ふくそうをつけた、断髪だんはつのぎよろりとしたをしたわかいRこく婦人ふじんがやつてて、やゝ熟達じゆくたつした日本語にほんごはなしかけた。もつと大抵たいてい婦人ふじんくろ服装ふくそうした断髪だんはつであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
これ日本語にほんご蹂躙じうりんするものといふべきである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)