“入替”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれかわ22.2%
いりかは11.1%
いりかわ11.1%
いれかえ11.1%
いれかは11.1%
いれかへ5.6%
いりか5.6%
いりかはり5.6%
いれか5.6%
いれかわり5.6%
いれけ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻さつきうつくしいひとわきせきつたが、言葉ことばつうじないことがわかつたところで、いま日本語にほんごのよくはなせるお転婆てんばさんらしいおんな入替いれかわつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
我は斯く第七の石屑いしくづの變り入替いりかはるさまをみたりき、わが筆少しく亂るゝあらば、請ふ人ことの奇なるをおもへ 一四二—一四四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
と取調べ、探偵は入替いりかわり/\四五名きたり、名刺てふだを置いて帰りました。是から先ず其の筋へ訴えなければなりませんから大した騒ぎでございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御飯の給仕やら番茶の入替いれかえやらで、どうやら年増芸者のはなしも中絶した時、辰千代という女が明けてあるふすまの外に手をついた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
は、強情がうじやう不敵ふてきやつ。さて、入替いれかはつて按摩あんまがシツペイのばんると、つてぼんはらひにありつきました、と白銀はくぎんまい頂戴ちやうだいことめてかゝつて
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とゞまりて嗚呼あゝあやまてり/\更に心を入替いれかへて義理有親の御安心あそばす樣に是からは屹度きつと辛抱しんばうする程に其方そち安心あんしんして呉と天窓あたまを下げてわびるにぞ久八は其手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、続いて中へ入って、持って来た座布団を机の前に敷いて、其処を退くと、雪江さんは礼を言いながら、入替いりかわって机の前に坐って
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ひる前に隱居も古銅こどうの花瓶と、二幅對の箱と合乘でゆかれたあと入替いりかはりに、昨日花屋から來た松の枝小僧が取にくる
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
しかシテ金網面ニハ更ニ生芋ヲ入替いれかウルモノトス。クシテ完全ニ蒸焼サレタル芋ハ、蓋ヲ取去リテ取出シ、蓋ニ具ウル保温室内ニ常ニ保温セシメ置クモノナリ。
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
ところがカラタール氏が駅長室から出て行ったのと、ほとんど入替いれかわりに、ホレース・ムーアと名のる一見軍人風の紳士が慌ててそこへ入って来た。
今すこしで野たれ死するところであったのを、やっと目が覚めて心を入替いれけえてからは、へえ別の人のようになったと世間からも褒められている。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)