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おう
さても
秋風の
桐の
葉は
人の
身か、
知らねばこそあれ
雪佛の
堂塔いかめしく
造らんとか
立派にせんとか、あはれ
草臥もうけに
成るが
多し
孰れか此両策の一を
取りしなるべし、而るに後に聞く処に
拠れば、沼田近傍は
雨常に
多かりしに、利根山中日々
晴朗の天気なりしは
不可思議と云ふの外なし
卓子掛や
椅子の
緋色づくめな
部屋には
数人のR
国の
男女がゐて、
私の
仲間は
案外にも
極めて
小数であつた。その
多くは
夫人帯同であつたことも、
私には
意外であつた。
其時集ツて
居ツた、一
同の
者の
喜びは
何の
位で
有りましたか、
商家抔では
多く
錢を
取扱かつて
居るから、
醫者を
呼ぶも
間に
合はぬと
云ふ
樣な
時は、
實驗上隨分用ひて
宜敷き
法の
樣に
存じます。
敢て往路を
俯瞰するものなし、
荊棘の中黄蜂の
巣窟あり、先鋒
誤て之を
乱す、後に
継ぐもの其
襲撃を被ふるも
敢て之を
避くるの
道なし、顔面
為に
腫れし者
多し
恐らくは
万古不融の雪にして
混々として利根水量を
多からしむるの大原因たるべし、当夜の
寒気想ふに堪へたり、宿所を
取らんとするも長一丈余の
熊笹繁密せるを以て