“きよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キヨウ
語句割合
34.9%
器用27.7%
9.6%
6.0%
餼羊4.8%
杞陽2.4%
2.4%
貴踊2.4%
崎陽1.2%
1.2%
来様1.2%
着用1.2%
1.2%
1.2%
記要1.2%
輝耀1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何れも大作たいさくだ。雖然何を見たからと謂つて、些ともきようらぬばかりか、其の名畫が眼に映つると、むし忌々いま/\しいといふ氣が亢じて來る。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ひる午睡ひるねゆるされてあるので時間じかんいて器用きようかれには内職ないしよく小遣取こづかひどりすこしは出來できた。きな煙草たばことコツプざけかつすることはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等かれらのやうなひく階級かいきふあひだでも相互さうご交誼かうぎすこしでもやぶらないやうにするのには、其處そこにはかならそれたいして金錢きんせん若干じやくかん犧牲ぎせいきようされねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「奧樣が築土つくど八幡樣へお詣りに行つただけです——え、昨日でしたか、御神籤おみくじを引いたらきようが出たとかで、ひどくしをれてゐらつしやいましたした」
子貢が、告朔こくさくの礼に餼羊きようをお供えするのはむだだといって、これを廃止することを希望した。すると先師はいわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
立子、杞陽きよう等と共に小諸山廬。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
〔譯〕三軍和せずば、以てたゝかひを言ひがたし。百官和せずば、以てを言ひ難し。書に云ふ、いんを同じうしきようあは和衷わちゆうせよやと。唯だ一の和字、治亂ちらん一串いつくわんす。
はじめには越後の諸勝しよしようつくさんと思ひしが、越地ゑつちに入しのちとしやゝしんして穀価こくか貴踊きようし人心おだやかならず、ゆゑに越地をふむことわづかに十が一なり。しかれども旅中りよちゆうに於て耳目じもくあらたにせし事をあげて此書に増修そうしうす。
儂既に決心せし時なれば、直ちにこれを諾し、大井、小林と分袂ぶんべいし、新井と共に渡航のに就き、崎陽きように至り、仁川行じんせんこう出帆しゅっぱんを待ち合わせ居たり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
即ち崎陽きようにおいて、小林に贈るの書中にも、仮令たとい国土をことにするも、共に国のため、道のために尽し、輓近ばんきん東洋に、自由の新境域を勃興ぼっこうせんと、あんに永別の書を贈りし所以ゆえんなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
坦々たる古道の尽くるあたり、荊棘けいきよく路をふさぎたる原野にむかひて、これが開拓を勤むる勇猛の徒をけなす者はきようらずむば惰なり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
彼等の来様きようちとおそかったので、三番叟さんばそうは早や済んで居た。伊賀越いがごえの序幕は、何が何やら分からぬ間に過ぎた。彼等夫妻も拝殿から下りて、土間にり込み、今幕があいた沼津の場面を眺める。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
島田糸なんぞにしてうち着用きようにしたり、その残りは八王子だとか、上州だとか、機場所はたばしょへ売り出すんですが、あれを買い占めて浜から異国へ積出すんですね。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さういふかゞみ古墳こふんからはませんけれども、經塚きようづかといつて、おきようなどをうづめたのち時代じだいつかからよく發見はつけんされます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
原來たかせは舟の名で、其舟の通ふ川を高瀬川と云ふのだから、同名の川は諸國にある。しかし舟は曳舟には限らぬので、和名鈔には釋名の「艇小而深者曰舼ていせうにしてふかきものをきようといふ」とあるきようの字をたかせに當ててある。
高瀬舟縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「ここに、先月日本で発表された小説の価値が、表になって出ていますぜ。測定技師の記要きようまで、附いて。」
Mensura Zoili (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
日没前の異様な輝耀きようを竹の緑に反射させて、夕陽が西の方に沈んで行った。文麻呂は何やら不可解な神秘にかれたように、言葉もなく翁の姿を凝視みつめている。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)