“分袂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんべい50.0%
ふんべい25.0%
わかれ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
儂既に決心せし時なれば、直ちにこれを諾し、大井、小林と分袂ぶんべいし、新井と共に渡航のに就き、崎陽きように至り、仁川行じんせんこう出帆しゅっぱんを待ち合わせ居たり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
それがこの春の分袂ふんべいの時であったかと思う。それから秋になってまた帰省した時に、私と漱石氏とは一緒に松山を出発したのであった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
暫らくして昇も紳士のしりえに随って出て参り、木戸口の所でまた更に小腰をかがめて皆それぞれに分袂わかれ挨拶あいさつ、叮嚀に慇懃いんぎんに喋々しくべ立てて、さて別れて独り此方こちらへ両三歩来て
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)