“おろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オロ
語句割合
卸37.0%
下32.9%
愚19.0%
降3.0%
颪1.3%
魯1.2%
疎1.2%
堕胎0.8%
堕0.5%
剃0.3%
痴0.3%
織0.3%
落0.2%
伐0.2%
刻0.2%
卸下0.2%
卸売0.2%
墮0.2%
墮胎0.2%
怠0.2%
拝0.2%
未0.2%
磨0.2%
藐0.2%
髠0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引き卸(おろ)させてみると、汚い風こそしておりますが、さすがに娘になる年配で、埃(ほこり)と垢(あか)とに塗(まみ)れながらも、不思議に美しさが輝きます。
つい四五日前、町内の差配人(おおや)さんが、前の溝川の橋を渡って、蔀(しとみ)を下(おろ)した薄暗い店さきへ、顔を出さしったわ。はて、店賃(たなちん)の御催促。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんなわけぢやありませんがね、——それから下男の伊太郎は三十位、無愛想な野郎で、これなら小娘は愚(おろ)か牛だつて殺せますよ」
そう言(い)いながら、私(わたくし)は成(な)るべく先方(むこう)を驚(おどろ)かさないように、徐(しず)かに徐(しず)かに腰(こし)を降(おろ)して、この可愛(かわい)い少女(しょうじょ)とさし向(むか)いになりました。
涼しい、生き返るような風が一としきり長峰の方から吹き颪(おろ)して、汗ばんだ顔を撫でるかと思うと、どこからともなく蜩(ひぐらし)の声が金鈴の雨を聴(き)くように聞えて来る。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
むつかしく考えないと学問ではないというような、魯(おろ)かな迷信から脱出する手始めに、まずこの面倒くさい問題を、できるだけ素朴に処理してみよう。
垣内の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
紅葉門下が秋声(しゅうせい)一人を除くの外は皆外国語に疎(おろ)そかであったは師家の厳しい教訓のためであった。
初めて出来た子は堕胎(おろ)され、私も死に、親子諸共に死ぬような事になるも、内儀さんのお蔭じゃ、口惜(くやし)い残念と十一日の間云い続けて到頭死にました、その死ぬ時な
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先生は、卑怯なんでございますね、もし、その上わたしが、では子を堕(おろ)す仕方はどう、またそのいい薬があったら教えて頂戴と、本当に切り出したらどうなさいます。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「どうか、髪を剃(おろ)してくださいませ。髪を剃してしまえば、もう御所へもどれといっても、戻ることはできませぬ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われわがものとして痴(おろ)かさを選ぶ
女鳥(めとり)の わがおほきみの織(おろ)す機。誰(た)が為(た)ねろかも——、御存じ及びで御座りませうなあ。昔、かう、機殿(はたどの)の牕からのぞきこんで問はれたお方様がござりましたつけ。——その時、その貴い女性(によしやう)がの
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
これすなわち清行のいわゆる「諸国の百姓課役を逃れ、租調を逋(のが)るゝ者、私に自ら髪を落(おろ)し、猥りに法服を著く」とある者である。
又諸国の百姓課役を逃れ、租調を逋(のが)るゝ者、私に自ら髪を落(おろ)し、猥りに法服を著く。此の如きの輩年を積んで漸く多く、天下の人民三分の二は皆是れ禿首の者なり。
わたくしがうしろの山へ枯枝を拾いに行って、一時間ばかり経って帰って来て、それから枝を伐(おろ)そうと思うと、土間に置いた筈の鉈が見えねえ。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
薬研(やげん)で物を刻(おろ)す音が壁に響いて来る。部屋の障子の開いたところから、斜(はす)に中の間の一部が見られる。そこには番頭や手代が集って、先祖からこの家に伝わった製薬の仕事を励んでいる。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
島の主計科の兵隊が裾から火がついたような騒ぎをしながら貨物を卸下(おろ)していた。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「この蛸侍(たこざむらい)を鮨だねに、卸売(おろ)しゃアちょうどいい」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思ひ付たれば或夜おかねと忍び寢(ね)の物語りに我等如何なる縁(えん)有(あ)りてか其の方と斯(かく)深き中なりと腹に子まで妊せし上は末長(すゑなが)く夫婦に成べき所存(しよぞん)なり然ながら今は互に奉公(ほうこう)の身(み)故(ゆゑ)自由(じいう)には成難し然れども追々月も重(かさな)りては奉公(ほうこう)も成まじ因て一先宿へ下り墮(おろ)すとも産(うむ)ともして又々奉公に出られよ尤も宿へ下るに只は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そつと墮胎(おろ)したあかんぼの蒼い頭(あたま)か、金茶の眼
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
金銀珠玉は怠(おろ)か、文久一枚出て来なかったのです。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
拝(おろ)がむや涙にゆがむ雪の峰
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
宮はその唇(くちびる)に釘(くぎ)打たれたるやうに再び言(ことば)は出(い)でざりき。貫一は、かく詰責せる間に彼の必ず過(あやまち)を悔い、罪を詫(わ)びて、その身は未(おろ)か命までも己(おのれ)の欲するままならんことを誓ふべしと信じたりしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
書記机で墨を磨(おろ)すらしい冷ややかな香があたりにただよった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五 望まざるものに戈をとらしむることなく、平和のための事跡(わざ)を藐(おろ)しむることなく
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
養老元年の紀に、この頃百姓法律に背いて、ほしいままにその情に任かせて髪を剪(き)り鬢(びん)を髠(おろ)し、輙(たやす)く法服を着けて貌を桑門(そうもん)に似せ、情に奸盗を挟むともみえている。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)