“輙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たやす31.8%
すなは22.7%
すなわ18.2%
すなわち9.1%
すなはち4.5%
やや4.5%
タチマ4.5%
タヤス4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その恋のいよいよ急に、いよいよこまやかになりまされる時、人の最も憎める競争者の為に、しかもたやすく宮を奪はれし貫一が心は如何いかなりけん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕も三度ほどなやされたが、柔能く剛を制すで、高利貸アイスには美人が妙! 那彼あいつに一国を預ければすなはちクレオパトラだね。那彼には滅されるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然レドモ人トリ気ヲとうとビ、厳峻げんしゅんヲ以テ自ラはげまス。すこぶ偏窄へんさくニシテ少シク意ニ愜カザルヤすなわ咄咄とつとつトシテ慢罵まんばス。多ク人ノにくム所トナル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
枕山が同人集第三編に「温卿ノ書ハじょうノ出ルゴトニすなわち唐宋ノ名家トソノ工巧ヲ争フ。マタ元ノ人顧玉山こぎょくざんノ風ヲ慕フ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いま數分すうふんならざるに、群獺ぐんだつたちま競逐きそひおうて、いきおひけず、執得とらへえすなはちけんず。鯔魚しぎよゑがくものは徐景山じよけいざんなり
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼常に「不感無覚」を以て称せらる。世人ややもすれば、この語を誤解していはく、高踏一派の徒、あまんじて感情を犠牲とす。これ既に芸術の第一義を没却したるものなり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
また中国の他の書物には「其葉散生シ、末ハ本ヨリ大ナリ、故ニ風ニ遇テタチマチ抜ケテ旋グル」とも、また「秋蓬ハ根本ニ悪シク枝葉ニ美シ、秋風一タビ起レバ根且ツ抜ク」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
並びに、内に入りて供奉す。唯、禰義等の申す辞は、タヤスく人に知らしめず。後、長谷ハツセノ天皇の崩ずる時に及びて、比自支和気のノコラザるに依り、七日七夜御食を奉らず。此に依りて、「阿良備多麻比岐アラビタマヒキ」。