“高利貸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうりがし23.1%
こうりか15.4%
アイス15.4%
こうりかし15.4%
かうりかし15.4%
あいす7.7%
アイスクリーム7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう広くはないが、五、六ヶ所の山林と、鮮人に小作させている田と畑とを持っていて、それからあがる収入で、鮮人相手に高利貸こうりがしをしているのであった。
ほんとうはあの高利貸こうりかしに、むかしおかねりて、ひどいにあつたことがあるの。しかえしをしてやろうとおもつていたわ。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
僕も三度ほどなやされたが、柔能く剛を制すで、高利貸アイスには美人が妙! 那彼あいつに一国を預ければすなはちクレオパトラだね。那彼には滅されるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
郷里の両親らは福田が渡韓の事を聞きて彼を郷里に呼び返すことのいよいよかたきをうれい、その極高利貸こうりかしをして、福田が家資分産かしぶんさんの訴えを起さしめ、かくして彼の一身いっしんしば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
非道な高利貸かうりかしを始め、生活を極度に切り詰めて、手強てごはく意見をするお皆を裸にして放り出したのは今から十年前、お皆は人知れず娘お濱と往來ゆきゝして、夫の心の解けるのを待ちましたが
つい台所用に女房が立ったあとへは、鋲の目が出て髯を揉むと、「高利貸あいすが居るぜ。」とか云って、貸本の素見ひやかしまでが遠ざかる。当り触り、世渡よわたりむずかしい。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
至極結構なれども、実はその気焔きえんの一半は、昨夜うちにてさんざんに高利貸アイスクリームいたまいし鬱憤うっぷんと聞いて知れば、ありがた味も半ば減ずるわけなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)