高利貸こうりがし)” の例文
そう広くはないが、五、六ヶ所の山林と、鮮人に小作させている田と畑とを持っていて、それからあがる収入で、鮮人相手に高利貸こうりがしをしているのであった。
友人のA——では分らないが、高利貸こうりがしのA——と云えば誰知らぬ人はあるまい。友人は彼の一人息子なのだ。高利貸のA——は人も知る通り、代表的の守銭奴しゅせんどだ。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
それは先年せんねん、ついウカウカと高利貸こうりがし証文しょうもん連帯れんたいの判を押したところ、その借主がポックリ死んでしまって、そのために気の毒にも明日が期限の一千円の調達ちょうたつおいの身を細らせているのだった。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)