“拝”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
おが55.8%
はい19.0%
をが9.5%
おじぎ6.1%
をろが2.0%
をがみ1.4%
あわ1.4%
おがみ0.7%
おろ0.7%
おろが0.7%
ぱい0.7%
をがま0.7%
ウガン0.7%
ヲガ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみさま、どうぞ、わたしをおたすけくださいまし。」と、かれは、こたえるかわりに、くらい、御堂おどううちかってわせておがんだのです。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)
食卓に向い合って、金博士が、王水険老師おうすいけんろうし恭々うやうやしくはいしながらいった。それは老師にとって、いささか皮肉にも響く言葉であった。
あはれだとおおもひなすつて、母様おつかさんがおあしめぐむで、肩掛シヨールせておやんなすつたら、ぢいさんなみだおとしてをがむでよろこびましたつて、さうして
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
王夫人はよろこんで小翠をもらい受けることにして厚くもてなした。女はそこで小翠にいいつけて、王と王夫人におじぎをさして、いいきかせた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
口嗽ぎただちをろがみ、珠数かぞへ南無妙法蓮華経、かがなべて朝に五千、ひる過ぎて夕かけて三千、湯を浴み、御燈明みあかしけ、残りの二千、一万遍唱へつづけて、真正まただしくひと日もおちず、国のため
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はれわたりたればいざや御来迎らいかうをがみたまへと案内がいふにまかせ、拝所をがむところにいたり日ののぼるはいし、したくとゝのへて山をくだれり。
いや日の経つほど、あの土くさい田舎に自分を待つといってくれた人の清純な尊さがわかって来て、あわせて詫びたいほど恋しくなっていた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのてんにいます神様だ。あれをおおがみなさるがい。1010
おろがむや涙にゆがむ雪の峰
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
それとまた、あの不屈ふくつな直義すらが、その僥倖に感謝するの余り、自己の一剣を波間はかんへ投げて、船上から龍神をおろがんだという一事などもおもしろい。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は老人らうじんに導かれて千八百八十八年に巴里パリイ歿くなつた全権大使ナホノブ、サメジマ君の墓をはからずも一ぱいした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
東大寺は常在不滅じやうざいふめつ実報寂光じつぱうじやくくわうの生身の御仏とおぼしめしなずらへて、聖武皇帝、てづかみづかみがたて給ひし金銅十六丈の廬舎那仏るしやなぶつ烏瑟うしつ高くあらはれて、半天の雲にかくれ、白毫びやくがう新にをがまれ給ひし満月の尊容も
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
津堅ツケンの島(中頭郡)では、島の六月の祭りを「うふあなのウガン」と言うて、其頃あたかも寄り来る儒艮ザンを屠つて、御嶽々々に供へる。其あまりの肉や煮汁は、島の男女がわけ前をうけて喰ふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姉のない時は、妹なり誰なり、家族中の女をうない神と称へて、旅行の平安を祈る風習が、首里・那覇辺にさへ行はれてゐる。うないヲガみをして、其頂の髪の毛を乞うて、守り袋に入れて旅立つ。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)