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拝
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をが
ふりがな文庫
“
拝
(
をが
)” の例文
旧字:
拜
あはれだとお
思
(
おも
)
ひなすつて、
母様
(
おつかさん
)
がお
銭
(
あし
)
を
恵
(
めぐ
)
むで、
肩掛
(
シヨール
)
を
着
(
き
)
せておやんなすつたら、ぢいさん
涙
(
なみだ
)
を
落
(
おと
)
して
拝
(
をが
)
むで
喜
(
よろ
)
こびましたつて、さうして
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔より信仰厚き人達は、
現
(
うつつ
)
に
神仏
(
かみほとけ
)
の
御姿
(
おんすがた
)
をも
拝
(
をが
)
み候やうに申候へば、私とても此の一念の力ならば、決して
愜
(
かな
)
はぬ願にも
無御座
(
ござなく
)
と
存参
(
ぞんじまゐ
)
らせ候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
幽霊
(
いうれい
)
は白く
痩
(
やせ
)
たる
掌
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ、
仏
(
ほとけ
)
を
拝
(
をが
)
みつゝすがた
次第
(
しだい
)
に
薄
(
うす
)
くなると見えしがきえうせけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
処
(
ところ
)
で
数
(
かず
)
なりません
落語家社会
(
はなしかしやくわい
)
でも、三
遊
(
いう
)
社
(
しや
)
の
頭取
(
とうどり
)
円生
(
ゑんしやう
)
と
円遊
(
ゑんいう
)
の
申
(
まう
)
しまするには、
仮令
(
たとへ
)
落語家社会
(
はなしかしやくわい
)
でも、
何
(
ど
)
うか
総代
(
そうだい
)
として一名は
京都
(
きやうと
)
へ
上
(
のぼ
)
せまして、
御車
(
みくるま
)
を
拝
(
をが
)
ませたいものでござりますが
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
上
(
あが
)
り
日
(
てだ
)
ど
拝
(
をが
)
みゆる、
下
(
さが
)
り
日
(
てだ
)
や
拝
(
をが
)
まぬ」という沖縄の
俚諺
(
りげん
)
は
能
(
よ
)
くこの辺の消息をもたらしている。実に沖縄人に取っては沖縄で
何人
(
なんぴと
)
が君臨しても、支那で何人が君臨しても、かまわなかったのである。
沖縄人の最大欠点
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
▼ もっと見る
手製
(
てづく
)
りて母のたまひしものなればこの柚味噌は
拝
(
をが
)
みてたうぶ
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
賽銭箱
(
さいせんばこ
)
に十
円札
(
ゑんさつ
)
を
投
(
はふ
)
り
込
(
こ
)
み
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
して
拝
(
をが
)
んでゐた
時
(
とき
)
である。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
高山の雪に火縄の火の
消
(
け
)
なと
拝
(
をが
)
み
希
(
こ
)
ひのるは
愛
(
かな
)
し
妻
(
つま
)
ばかり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
藻抜
(
もぬ
)
けのやうに
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た、
私
(
わし
)
が
魂
(
たましひ
)
は
身
(
み
)
に
戻
(
もど
)
つた、
其方
(
そなた
)
を
拝
(
をが
)
むと
斉
(
ひと
)
しく、
杖
(
つえ
)
をかい
込
(
こ
)
み、
小笠
(
をがさ
)
を
傾
(
かたむ
)
け、
踵
(
くびす
)
を
返
(
かへ
)
すと
慌
(
あはたゞ
)
しく、一
散
(
さん
)
に
駆
(
か
)
け
下
(
お
)
りたが、
里
(
さと
)
に
着
(
つ
)
いた
時分
(
じぶん
)
は
山
(
やま
)
は
驟雨
(
ゆふだち
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へえゝ……
成程
(
なるほど
)
……
是
(
これ
)
は……あゝ(
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
せ
拝
(
をが
)
み)
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
南無薬師瑠璃光如来
(
なむやくしるりくわうによらい
)
、お
庇陰
(
かげ
)
を
以
(
も
)
ちまして
両眼
(
りやうがん
)
とも
明
(
あきら
)
かになりまして、誠に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……
成程
(
なるほど
)
ウ
是
(
これ
)
は手でございますか。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
波の声もとまれ、風の声もとまれ、
首里天加那志
(
しゅゆいてんぢゃなし
)
、みおんき
拝
(
をが
)
ま。
琉球史の趨勢
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
時折りに
夫婦
(
めをと
)
向きあひ畑をうつ
拝
(
をが
)
む如くに悲しき人形
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
人間
(
にんげん
)
が
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
、
如意輪
(
によいりん
)
の
御姿
(
おすがた
)
は、スツと
松蔭
(
まつかげ
)
へ
稍
(
やゝ
)
遠
(
とほ
)
く、
暗
(
くら
)
く
小
(
ちひ
)
さく
拝
(
をが
)
まれた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
月様
(
つきさま
)
拝
(
をが
)
むとて
お月さまいくつ
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と
膝行
(
いざ
)
り
寄
(
よ
)
つて、……
雪枝
(
ゆきえ
)
が
伸上
(
のびあが
)
るやうに
膝
(
ひざ
)
を
支
(
つ
)
いて、
其
(
そ
)
の
袖
(
そで
)
のあたりを
拝
(
をが
)
んだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もう
里
(
さと
)
へ
行
(
い
)
つて
地蔵様
(
ぢざうさま
)
を
拝
(
をが
)
まつしやる
時刻
(
じこく
)
ぢや。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
一刀一拝
(
いつたういつぱい
)
、
拝
(
をが
)
め、
頼
(
たの
)
め、
念
(
ねん
)
じて、
念
(
ねん
)
じて、」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“拝”の意味
《名詞》
(ハイ)頭を下げて礼をすること。おがむこと。
(ハイ)手紙文の末尾で、自分の名の下に書いて相手への敬意を表す語。
《動詞》
(ハイ)おがむ。
(ハイ)拝見する。お見受けする。
(ハイ)拝命する。拝受する。
(出典:Wiktionary)
拝
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
“拝”を含む語句
礼拝
礼拝堂
伏拝
御拝
拝所
聖体拝受
拝謝
拝謁
拝跪
跪拝
拝借
拝領
遥拝
拝聴
拝承
拝打
拝領物
小朝拝
叩頭百拝
拝志氏
...