“肩掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたかけ39.1%
ショオル30.4%
ショール13.0%
かたか4.3%
しょうる4.3%
シヨール4.3%
マンテラ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕暮ゆふぐれうすくらきにまよこゝろもかきくらされてなにいひれんのすきよりさしのぞ家内かないのいたましさよ頭巾づきん肩掛かたかけはつゝめど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あわれだとお思いなすって、母様がおあしを恵んで、肩掛ショオルを着せておやんなすったら、じいさん涙を落して拝んで喜びましたって、そうして
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マダーム・ドファルジュは寒がりだったので、毛皮にくるまって、その上、首の周りには派手な肩掛ショールをぐるぐる巻きつけていた。
この男は美しい若い妻のことでも考えていたのでしょうか? 毛皮と高価な肩掛かたかけでかざられたラクダが、この男の妻を、美しい花嫁はなよめを乗せて、町の城壁じょうへきのまわりを歩いたのは
まだ可なり吹きりの中を、お馨さんによくた十四五、十一二の少女が、片手に足駄をげ、頭から肩掛しょうるをかぶり、跣足はだしで小学校に出かけて行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あはれだとおおもひなすつて、母様おつかさんがおあしめぐむで、肩掛シヨールせておやんなすつたら、ぢいさんなみだおとしてをがむでよろこびましたつて、さうして
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何しろ、襯衣シャツ一枚きりないものは、その一まいの襯衣シャツを質におき、近在近郷の百姓はもちろん、サンフランシスコ寺院前の女乞食も、常用のよごれた肩掛マンテラを売り飛ばしてさえ出てくるこの大闘牛日だ。