“津堅”の読み方と例文
読み方割合
ツケン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外間のろ或は、津堅ツケン島の大祝女ウフヌルの如きは、其拝をうける座で、床をとり、蚊帳を釣つて寝てゐる。津堅ツケンの方は、そこで夫と共寝をする位である。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
津堅ツケンの島(中頭郡)では、島の六月の祭りを「うふあなのウガン」と言うて、其頃あたかも寄り来る儒艮ザンを屠つて、御嶽々々に供へる。其あまりの肉や煮汁は、島の男女がわけ前をうけて喰ふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今實在の島である大東島ウフアガリジマは、實は舊制廢止以後までも、空想の島であつた。更に古くは、本島東岸の久高クタカ津堅ツケンの二島の如きも、樂土として容易に近づき難い處と考へられた時代もあつた樣である。