“薬研”の読み方と例文
読み方割合
やげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲は暗かろう……水はもの凄く白かろう……空の所々にさっ薬研やげんのようなひびがって、霰はその中から、銀河のたまを砕くが如くほとばしる。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
書斎、薬室、寝間、すべてを兼ねた玄堂の居間とみえる奥の一間に、徳川万太郎はそこの机や薬研やげんと雑居して、今しも一面の鏡をすえ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薬研やげんのような谷底を甲武信こぶし岳の直下まで遡り得るのは、この種類の峡谷としては、恐らく東沢にのみ見られる特色であろう。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)