“薬研堀”の読み方と例文
読み方割合
やげんぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして元柳ばしぎわに船をつけてもらうと、抱っこしたまま、いい匂いのものにくるまれて、薬研堀やげんぼりの囲いものの家へ投りこまれた。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
久しいあとで、その頃薬研堀やげんぼりにいた友だちと二人で、木場きばから八幡様はちまんさままいって、汐入町しおいりちょう土手どてへ出て、永代えいたいへ引っ返したことがある。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最後は薬研堀やげんぼりの不動、植木市というほど盆栽の陳列、初春の床飾り、松竹梅に福寿草、当時はしのづくりの梅が流行で飛ぶように売れた。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)