“やげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬研89.3%
藥研10.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薬研やげんのような谷底を甲武信こぶし岳の直下まで遡り得るのは、この種類の峡谷としては、恐らく東沢にのみ見られる特色であろう。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
中廊下を隔てた薬部屋を覗くと、妻のおくにが薬研やげんにかかっていた。彼と三つ違いの三十五歳であるが、四十歳より下とみる者はないだろう。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
仕つりぬ只今たゞいま藥研やげんに掛ますあひだ霎時しばらくお待ち下されと云つゝ夫を和吉に遞與わたし製造せいざう方へ廻させしは多少をろんぜぬ商個あきうどの是ぞ實に招牌かんばんなるさて細末さいまつの出來る間と元益に四方八方よもやまの話しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたし一層いつそ藥研やげん生肝いきぎもをおろされようとも、お醫師いしや母屋おもやはうまうかとおもひました。和尚をしやう可厭いやらしさに。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)