“招牌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんばん80.0%
しょうはい10.0%
せうはい2.5%
せうひ2.5%
ふだ2.5%
まねきかんばん2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄暗い廻り梯子を踏んで上がつて行くと肥満ふとつた南欧人らしい女主人が招牌かんばんどほりの金輪に乗つてゐる白鸚鵡に餌をやつてゐたりした。
旧東京と蝙蝠 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
人で埋った華奢きゃしゃな橋の欄干は、ぎっしりと鯉で詰った水面で曲っていた。人の流れは祭りのように駘蕩たいとうとして、金色の招牌しょうはいの下から流れて来た。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
處々に懸けし招牌せうはいには押韻あふゐんしたる文もて精進食せじみしよくの名を列べ擧げたり。夕になれば緑葉の下にいろどりたる提燈ひさげとうれり。雜食品賣る此頃の店は我穉き目に空想界を現ぜる如く見えにき。
招牌ふだもこそ歎きぬ。——ひとり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そこへ持つてくと、売酒郎噲々ばいしゆらうくわい/\が、所謂七の絹で七たびした酒を飲ませたといふ、東山の竹酔館は、表の招牌まねきかんばん