“招代”の読み方と例文
読み方割合
ヲギシロ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来空漠散漫なる一面を有する神霊を、一所に集注せしめるのであるから、適当な招代ヲギシロが無くては、神々の憑り給はぬはもとよりである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一の俗見であるらしいことを考へ合せると、何れも最初は、右の田の畔の稲塚に樹てた招代ヲギシロから、転移した称呼であることを思はせるのである。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今少し進んだ場合では、神々の姿を偶像に作り、此を招代ヲギシロとする様になつた。今日の如き、写生万能の時代から遠い古代人の生活に於ては、勿論今少し直観的象徴風の肖像でも満足が出来た。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)