みちのく
桐の花の咲く時分であった。私は東北のSという城下町の表通りから二側目の町並を歩いていた。案内する人は土地の有志三四名と宿屋の番頭であった。一行はいま私が講演した会場の寺院の山門を出て、町の名所となっている大河に臨み城跡の山へ向うところである …
作品に特徴的な語句
おび こご ゆで 野禽のどり うべな ともな 白痴はくち いた 服装ふくそう うつ くろず けん きびす へだた だれ たず 装飾そうしょく 落胆らくたん 芸妓げいぎ ごみ まとま 祈請きせい 白髪はくはつ あま つい うか さら あつか つつ いか いそが 彼女かのじょ かれ 年齢ねんれい すく さき いや よめ むすめ いたわ あた におい そば 烏賊いか 片隅かたすみ 物堅ものがた わか 町並まちなみ くせ 白粉おしろい 出迎でむか 真似まね 真鍮しんちゅう なが ひとみ まぶた 硝子ガラス かぶ 突出つきだ ほうき はし 範囲はんい ひが 紛失ふんしつ 素性すじょう しぼ 綺麗きれい 緊張きんちょう 縁側えんがわ 縁起えんぎ 繁昌はんじょう まゆ 傾斜けいしゃ 老舗しにせ こし ひざ ぜん 舞台ぶたい いた さび あずか 途中とちゅう 躊躇ちゅうちょ おど なら 不揃ふぞろ
題名が同じ作品
みちのく (新字新仮名)岡本かの子 (著)