“鼓角”の読み方と例文
読み方割合
こかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとその日、四峡の谷に、鼓角こかくのひびき、旗の嵐が、忽然と吹き起って、一輛の四輪車が、金鎧鉄甲きんがいてっこうの騎馬武者にかこまれて突出とっしゅつしてきた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ鼓角こかくの声がしたので、何事かと陣前へ出てみると、味方の秦良しんりょう軍が旗さし物を揃えて静々と近づいてくる。そして
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、その列が、陣門に近づくと、たちまち、見張りのやぐらからひょうひょうと鼓角こかくが鳴り、たちまち、鼓に答えて、一ぴょうの軍馬が前をさえぎった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)